ベーチェット病で用いられるコルヒチン(2007.11)
ベーチェット病(以下BD)は多系統にわたる再発性の急性炎症性疾患であり、口腔内アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、眼病変、皮疹を4大主訴とする。その他、関節炎、針反応、静脈血栓症、中枢神経症状、血管炎、消化管潰瘍などの多彩な臨床症状を呈する。
<病因>
依然不明ではあるが、
・ 遺伝的要素
・ 感染症などの外的要因を契機に発症(現在では細菌やその産生する抗原とヒト蛋白との交叉反応が病因の一つと考えられている。また、連鎖球菌、単純ヘルペスウイルスとの関連も示唆されている)
<治療>
コルヒチンは好中球機能を抑制することからBDの薬物治療として頻用される。用量は0.5~1.5mg(=1~3T)/日。副作用としては下痢、乏精子症、月経異常、催奇形性、筋症状(こむらがえり)など。
眼病変:散瞳薬点眼、ステロイド点眼、結膜下注射、コルヒチン投与
網膜ブドウ膜炎:ステロイド外用、コルヒチン、シクロスポリン投与
特殊型(神経・血管・腸管BD):コルヒチンに加えて中~大量ステロイド投与
慢性進行型の神経病変:メトトレキサートの少量パルス療法(7.5~12mg/週)の有効性が報告されている。
血管BD:ワルファリン、アスピリン、チクロピジン 活動期にはステロイド全身投与
腸管病変:ステロイド投与 サラゾスルファピリジンが有効な場合が多い。
他、抗TNF療法、IFN、サリドマイド投与なども注目されている。
(参考文献)
臨床と研究・82巻7号
