ペルサンチン適応外処方(H21.9.14 up)
脳梗塞再発予防に対するジピリダモールの有用性
<患者情報>
・脳梗塞再発予防と大動脈弁狭窄症のため、薬物治療を受けている。
神経内科からの処方
76歳、男性
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Rp)
ディオバン80mg 1錠 1日1回夕食後 35日分
バイアスピリン錠100mg 1錠 1日1回朝食後 35日分
アダラートCR錠20mg 2錠 1日1回朝食後 35日分
ペルサンチンLカプセル150mg 2カプセル 1日2回朝夕食後 35日分
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<ペルサンチンLの処方意図>
脳梗塞再発予防のため、アスピリンとジピリダモールの併用療法が行われている。
ペルサンチンLの添付文書上の適応は、
1. ワーファリンとの併用による心臓弁置換術後の血栓・塞栓の抑制
2. つぎの疾患における尿蛋白減少
慢性糸球体腎炎(ステロイドに抵抗性を示すネフローゼ症候群を含む)
よって、ペルサンチンLの適応外処方となる。
また、ペルサンチン錠の適応には、脳梗塞の適応はあるが、用量は1日75mgを1日3回分割投与となっている。
<日本脳卒中ガイドライン2004>
エビデンス―再発予防のための抗血小板療法
○アスピリン、ジピリダモールの併用
ATT(Antithrombotic Trialists’Collaboration)の報告では、ジピリダモールとアスピリンの血管イベント低減効果はほぼ同様であった。さらにアスピリン単独とアスピリン・ジピリダモールの併用あるいはアスピリン・チクロピジンの併用との間に有意な差はなかった。
低用量のアスピリン(50mg/日、2分服)およびジピリダモール徐放剤(400mg/日、2分服。保険適応外。本邦ではジピリダモールは150mg錠しかなく、400mg/日の投与は非現実的である)は、それぞれ単独でもプラセボ群に比し有意な脳卒中の再発低減効果を示したが(それぞれ18%、16%)、両者の併用により脳卒中の低減効果は37%まで高まった。この併用により脳卒中再発の時期は遅くなるが、その重症度の軽減効果はなかった。
アスピリン(990~1500mg/日)は単独でもプラセボ群に比し脳卒中再発低減効果(15%、非有意)を示したが、アスピリン(800~990mg/日)とスルフィンピラゾン(800mg/日)またはジピリダモール(225mg/日)の併用により、プラセボ群に比し有意な脳卒中再発低減効果(39%)を示したという報告がある。しかし併用群でのみ消化管出血または消化性潰瘍が350%増加した。
*アスピリン50mg/日とジピリダモール400mg/日の併用療法はESPS-2(海外大規模調査)では有効とされたがATTでは否定的であり、本ガイドラインでは強い推奨には未だ値しないとされた。
