めまいに処方されたバルトレックス(H24.1.13 up)
<症例>
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Rp1)セロクラール錠20mg 3錠 1日3回毎食後 14日分
Rp2)ツムラ桂枝伏芩丸エキス顆粒 5g 1日2回 朝・夕食後 14日分
Rp3)バルトレックス錠500mg 4錠 1日2回 朝・夕食後 6日分
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<患者背景>
以前よりめまいのためにアデホスコーワ顆粒、メリスロン錠、イソバイド等の薬を投与されるものの著効なし。セロクラール単剤での治療へ変更し、桂枝伏芩丸が前回追加、今回さらにバルトレックスが追加となる。
<メーカー確認>
三叉神経付近に帯状疱疹ができた際にめまい、耳鳴りが起こりやすいことが報告されている。
<文献報告>
耳鼻科でのVirus感染症の一つにRamsay-Hunt症候群がある。これは外耳道や耳介の帯状疱疹で、顔面神経麻痺を伴い、耳鳴り、難聴、めまいなどの内耳症状を合併する症候群である。関与する脳神経の種類は、第8脳神経(前庭蝸牛神経)と第7脳神経(顔面神経)、第5脳神経(三叉神経)であり、めまい・耳鳴りが主症状で皮膚にまで病変を起こしていないものは第8脳神経への感染が想定される。
治療例)55歳 女性
主訴:回転性めまい、右耳鳴り
某大学耳鼻科にてステロイドの点滴、高圧酸素両方施行を行うも改善せず。医師には、耳鳴りやめまいでは生命の危険はないので仲良く付き合うように言われる。
その後漢方薬を服用するも効果なし。
転院後、アシクロビル2000mg/dayを三週間服用。その後間欠的にアシクロビル2000mg/day2週間を3クール投与することで自覚症状が消失。半年以上経っても日常生活に支障なくすごせている。
原因不明の回転性めまいの多くはMeniere病と診断されるが、難治性で治療の決め手はない。筆者は、このような場合には第8脳神経へのHSV感染を疑い、HSV治療薬であるアシクロビルを投与することで多くの例に著明な効果を認めている。
<参考文献>
・抗ウイルス剤を使っためまいの治療.七戸満雄.治療Vol.83,No.6(2001.6)
